社長と刺激的な生活


「要様」


再び、寝室に現れた村岡。


「村岡、部屋を温めてくれ。それから着替えも」


「承知しました」




その後――――


キッチンの片づけを村岡に頼み、


俺は一晩中杏花を抱きしめていた。


杏花の身体が少しでも温まるように…。





翌朝――――


俺は午前中に大事な商談がある為


仕方なく、仕事へと向かった。


本来なら休暇中だし、


商談を入れないようにする事も出来ただろう。


けれど、今のプロジェクトには欠かせない相手。


俺は心の中で杏花の無事を祈っていた。





正午近く、


仕事にキリを付け、すぐさま自宅へ。


寝室のドアを開けると、


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