社長と刺激的な生活


「要、仕事は?」


「済ませて来た」


「………そう」


「何か欲しい物はあるか?」


「………要」


「ん?……何?」


「……要………要が欲しい」


「………」


「フフッ…私、少し可笑しくなったみたい。ごめんね?」


熱は無いけど、不安で情緒不安定みたい。


要の温もりが恋しくて…


人肌が恋しくて…そう、思ってしまった。


すると―――――、


急に立ち上がった要の腕に


ふわっと優しく包まれた。


「………要?」


「まるで、杏花が子供になったみたいだな?」


「え?」


「俺に滅多な事が無い限り、甘えない杏花だったのに…」


「////////」


今さらだけど……


自分で言った言葉が恥ずかしい。


< 282 / 294 >

この作品をシェア

pagetop