社長と刺激的な生活


新プロジェクトの完成披露発表会まで


残り1か月半を切った。


今が1番忙しい筈なのに、


時間の許す限り傍にいてくれる。


本来なら5か月に入れば安定期。


初産婦であっても、一先ず安心出来るハズ。


けれど、私は切迫流産の危機に


2度も遭っている為、


どうしても安心出来ないし


不安は拭いきれない……。


そんな私の気持ちを察して


要はいつも傍にいてくれる。


実家が自営業でしかも遠方。


そう簡単には親を呼べない。


だから余計に要に頼らざるを得ない私。


本当に……ありがとう。




要もベッドへ潜り込み、


部屋の照明が薄明かりに……。


少しヒンヤリする寝具の冷たさに、


心細さを感じて……。


隣りに横たわる要の服をそっと掴んだ。


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