社長と刺激的な生活
「要……我が儘言ってもいい?」
「ん?」
「腕枕……してくれる?」
「フッ…腕枕くらい我が儘の内に入らねぇよ」
「えっ?じゃあ、ギュッと抱きしめるのは?」
「全然」
「ん~……じゃあ……キスは?」
「ぜ~~~んぜん」
要は優しい笑みを浮かべて、腕枕をしてくれた。
「ん~~……」
「そうだな。杏花のおねだりなら何でも聞いてやりたいから、我が儘にはならないな」
「なっ?!////////」
「例えば、大事な商談中に『今すぐ帰って来て』とか、食後に『手料理をもう1食分食べて』とか…」
「………」
「それくらいの事を言われたら、少し考えるな」
「………」
―――――ダメだ。
彼には私のおねだりは逆効果みたい。
何を言っても受け入れてくれるなんて…。