社長と刺激的な生活
シャワーから戻ると、食事の用意が整っていた。
「旨そうだな」
「ありがと」
「「いただきます」」
俺はお吸い物を口にして…
「あっ、そうだ!明後日の土曜日の夜、空けられるか?」
「何かあるの?」
「加藤ホールディングスっていう会社の祝賀会に呼ばれてる」
「…祝賀会?」
「あぁ。会長が何とかっていう賞を受賞したらしく、会長の代わりに…」
「え?会長、どうかされたの?」
「ん?いや、葬儀が重なったらしく…」
「………そう。分かりました」
杏花は渋々納得した様子。
杏花はパーティーやら社交の場が苦手だから。
「何時に?」
「19時頃に迎えに来る」
「19時ね?……分かったわ」
杏花は土曜の分も前倒しで片付けると言って、
食後はダイニングテーブルに書類を広げて、仕事を始めた。
俺はそんな杏花にキスをして、先に寝ることにした。