社長と刺激的な生活
ホテルに着き、沢田を残して…
俺と杏花は会場の間へと向かった。
「杏花、何があっても俺から離れるな?」
「はい!!」
杏花は俺の腕にしっかり手を絡ませ、
ピッタリと寄り添った。
「挨拶して、少ししたら帰るから」
「はい!!」
杏花は緊張しているんだろう。
返事が“うん”でなく、“はい”になってる。
杏花は無理に頑張って笑顔を作って見せた。
部屋に入るとすぐに奴を見つけた。
白いスーツを身に纏い、胸元に赤いバラ。
バカかアイツは…。
お前が主役か!?
昔から目立ちたがり屋の超ナルシスト。
自分が1番カッコ良くて、1番人気者だと勘違いしている。
今でも変わってないらしい。
あんな奴と知り合いってだけで恥ずかしい。