社長と刺激的な生活
腕を絡ませてる俺までつられて…
すると、杏花の耳元で何か…話し掛けている。
「っ!!」
杏花は篤をキッと睨んで…
掴まれている腕をブンブン振り始めた。
「あ~ハイハイ、今離しますよぅ~」
杏花は腕を離された瞬間、
「要、帰ろう!!」
「あっ、あぁ…」
杏花は俺の腕を掴んで物凄い勢いで歩き始めた。
「お気をつけて~またねぇ~」
奴が話しかけてるのを無視して…
俺らは会場をあとにした。
車内でも、杏花は無言のまま。
何を言われたのか聞いても答えず。
自宅へ戻り…リビングへ着くと、
「要ぇ~~~~!!」
「んっ!?どうした?杏花!?」
急に杏花が抱きついて…
堰を切ったように泣き出した。