社長と刺激的な生活
「とりあえず、着替えてきな」
「………うん」
部屋着に着替えてダイニングに戻ると、
テーブルの上にお味噌汁とご飯が用意してあった。
あまりの手際の良さに…言葉が出て来ない。
「座って?」
「……うん」
促されるまま、椅子に座ると…
「杏花、お仕事お疲れ様でした」
「あっ……いえ…」
「今日は俺が腕を振るって、杏花の為に作ってみた」
要は両手を広げて…料理を披露している。
「まっ、見ての通り…作れる物を作ったから、統一性は無いし、栄養とかも全く考えてないけど」
「………」
「まぁ、味見はしたから」
「ねぇ、どうしたの?」
「はい」
要は私の質問に答えず、箸を渡して来た。
一体、どうしたんだろう。
何で急に……料理なんて……。