社長と刺激的な生活
2人で他愛ない会話をしながら、食事を頂いた。
本当にお世辞抜きで美味しくて、ついつい食べ過ぎちゃった。
野菜の切り方や盛り付けをもう少し改善したら、完璧だと思う。
そんな凝った料理じゃないけど、塩梅やダシ加減は絶妙。
もしかして……私、負けてる?
食後、リビングで―――――、
「なぁ、杏花」
「ん?」
「これからは仕事で忙しい時は無理して作らなくていいからな?」
「えっ?」
「俺だって作れるし、村岡だっている。それに出来合いの物だって俺は構わない」
「どうしたの、急に」
「仕事して、家事もして…それにこれから子供が出来たらどうするんだ?」
「……どうするって…」
「杏花はいつでも一生懸命過ぎるから、絶対身体を壊すって」
「そんなこと無いよ」
「いや、絶対壊す!!今だって…」
「………」
「だから、俺にくらい弱音を吐いてくれ」
「………」
「な?」