黒神×銀姫【続編】
「………美紀、血だらけだったの。」
突然話し出したおばさんに、少し戸惑いながら、話しを聞いた。
「……着て行った服はボロボロ。血だらけ。目は腫れ上がって。手と足には数えきれないほど痣があって。」
おばさんは、静かに涙を流しながら手を合わせて目を瞑った。
「……私も強くならなきゃ。と思ったわ。」
娘を失っても強くあろうとするおばさんが、
すごく、強いと思った。
「……琇くん、麗桜ちゃん。
あの子、あなた達と居る時、本当に幸せそうだった。
今まで、ありがとう。」
涙を流しながら微笑んで、私達を見た。
とても、美紀に似ていて綺麗だった……