黒神×銀姫【続編】
静まり返った廊下には、皆のすすり泣く声しか聞こえなくなっていた。
だが、あいつは泣かなかった。
「……黒神の幹部だけでも呼んで良いですか」
その言葉が、聞こえた時、蓮を見たら……
泣いていなかった。
何でだ……
何でお前が泣いてねぇ‼
蓮の胸倉を掴んで引き寄せ、顔をめちゃくちゃ近付ける。
「お前が1番愛していた麗桜が死にそうなんだぞ!?!?
何でんなに冷静なんだよ‼‼」
廊下に俺の叫びが木霊する。