黒神×銀姫【続編】
「…………麗桜…」
ただ、ただ、麗桜の名前を呼んで手を握る事しか、俺には出来なかった。
バタバタ……
「「「「麗桜っ‼」」」」
「……此処は病院だっつの…」
「麗桜…何で…………また、麗桜が…」
綺羅が一筋の涙を流しながら唇を噛み締める。
「……」
那月は拳を握りしめて何かに耐えるように立っている。
「……クッソ…」
拓真は、壁に寄りかかって頭を抱える。
「……蓮…何があったんですか…」
爽が眉間に皺を寄せながら聞いてくる。
……………
「ナイフで腕を切られて、そこから毒が入り込んだ。
出血は酷いは毒は回るゎで………
今夜がヤマだといわれた…」