黒神×銀姫【続編】
本当は俺も伝えに行った方が良いんだろうが……
今は2人で居たい。
「…………馬鹿…
心配かけんなよ…」
『れ、ん……ごめんね…』
ぎゅっと弱々しく抱きしめ返してくる。
「麗桜……」
唇を寄せると、サッと布団を口の前に出した。
『……毒…』
毒?
あぁ、回るって事か。
「心配ねぇだろ」
『でも、だめ……』
毒が後遺症の様になっているのか、舌が回らないのか喋り方が覚束ない。
バタバタと足音がして、医者が来たんだと解り、渋々はなれた。