黒神×銀姫【続編】
「チッ……」
それでも、心配でしょうがない蓮。
「……蓮。いい加減にしないと舌切りますよ。」
パッと爽を見ると、顔はニッコリしているが、顔のうしろに般若の見える笑みをこちらに向けて居た。
「……」
黒オーラを纏った爽は、流石に蓮でも黙る。
それでも、心配が無くなる訳では無く、手をぐっと自分で握りつぶす。
ガチャ………
「…麗桜!」
扉があいて、銀色の綺麗な髪が扉から覗く。
それに直ぐに反応した蓮。
だが、ピタッと進む足を止める。
「……麗桜?」
蓮の不安そうな声が、空に虚しく消える。