黒神×銀姫【続編】
誤解
『………』
「麗桜さん?」
いつまでも、真剣な顔している麗桜の顔を覗き込む男。
『ん、何だ』
そいつに、麗桜は優しく微笑んだ。
「情報、出てきやした。」
『ん。ありがとう。
父さんに迷惑かけてごめんって言っといて。』
「御意」
ん?晋也、絶対あの時使う言葉じゃないぞ?
麗桜は苦笑いしながら、晋也に渡された紙を受け取る。
晋也は、さっきの会話から感じたように、ただの華櫻組の一員だ。
しかも、麗桜の一番弟子になった、紛れも無い信頼関係を置ける人材だったのだ。