愛しいその声で
ベッドの上
私を感じさせようなんて考えないで……。
あなたが感じてくれればそれでいい。
感じたあなたの口からこぼれる甘い吐息を聴かせて。
感じたあなたの口から溢れる
上ずった愛の囁きを聴かせて。
長く長く……少しでも長く
あなたと絡まっていたい。
ほどけないほどに絡まっていたい。
あなたの口から溢れこぼれるすべてが
私の頭と体を痺れさせる。
あなたと離れたくない。
そう思えば思うほど
あなたの声が私を刺激する。
「愛してる」
あなたが私を抱きしめる。
あなたの声が突き刺さる。
あなたの声が私を誘う。
恍惚の彼方へ。