A quirk of fate



あの日からまた
私には笑顔というものが
存在しなくなってしまった。


毎日毎日抱かれて
私の体は汚れていった。


もちろん新しい学校には行かずに
たくさんのワル達とからんだ。

髪も染めてピアスもして・・・。


体を売ることだって始めた。


もう航生と付き合っていた頃の
私なんかじゃない。

その前の私に逆戻り・・・。


でも、今もまだ
航生を忘れられなくて・・・。


胸にはあのネックレスがついてる。


毎日父親に抱かれた後
ネックレスを握りしめて泣いている。









忘れたい・・・。


早く忘れなきゃ。





そう思うほど忘れられないの・・・。
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