A quirk of fate

[優香side]




「お父さん。
 お願いがあるんです」

「なんだ?」

「そろそろ私を
 許してくださいませんか?」

「なんの話だ」

「お父さんから離れて勝手に
 一人暮らしをしたことです」

「そんなことか。
 俺は一生許す気はない」

「なぜですか!?」

「自業自得だ。
 お前が悪いんだ」

「どうしたら
 許して下さるのですか?」

「一生俺の下にいろ。
 俺の下で働け」

「・・・そんなの嫌です」

「なんだと?」

「なぜ私を手放して
 くださらないのですか?
 私ももう20になります。
 自由に生きたいのです!」

「お前が自由だと?
 よくもそんな大口を
 たたいたもんだな。
 お前はただ俺の下で
 働いてればいいんだよ!」

バシッン!!!

「キャッ!」

「俺に口ごたえするとどうなるか
 まだ分からないようだな・・・。
 どうなるのか・・・。
 改めて教えてやるよ」

そう言って彼は笑いながら
私を殴って、蹴って・・・。

そして無理矢理抱く・・・。


もうこんな日々耐えられない・・・。
< 108 / 187 >

この作品をシェア

pagetop