A quirk of fate
[咲side]
「航生ー。
おなかすいたよー」
「はいはい。わかったよ、お姫様。
大輔となんか買ってくるから
ちょっと待っといて」
「うん。ありがとー」
いきなりだけど・・・。
私は航生が好き。
優しくて、面白くて・・・。
何よりも彼の笑顔が好き。
でも、私には
想いを伝える勇気がない。
「咲?
航生君にいつになったら
想い伝えるの?」
「なんか勇気なくって。
航生はただの友達って
思ってるみたいだし・・・」
「もったいない・・・。
私が大輔に航生君が咲のこと
どう思ってるか聞いとくように
言っといてあげようか?」
「・・・うん。
加奈・・・ありがと」
「いえいえ。
なんでも言ってね?
私でよければ相談乗るから」
「うん!
加奈もなんかあったら
いつでも言ってね?」