A quirk of fate
「私の体はけがれてるの。
もしかして航生も
私の体目当てだったりする?
よかったら一発やっとく?
今授業中だし・・・。
ここ誰も来ないし」
そういって私は制服に手をかけた。
「優香!やめろよ!」
航生が叫んだ。
「別に良くない?
記念日だよ。
航生が私から離れて行く記念日。
ちょうどいいじゃない」
私がそういったとき
彼はまた私を抱きしめた。
「優香の体は汚れてなんかない。
その時の話、俺に聞かせてくんない?」
「えっ?」
「俺に聞かせて?」
「・・・・・うん」
彼があまりにも真剣な表情で
私を見つめてくるから私は話すことにした。
・・・ううん。
私が話たかったのかもしれない。