A quirk of fate
[加奈side]
「咲・・・
航生君と付き合えることに
なってホントによかったね!」
「うん」
私たちは今更衣室で
着替えながら話をしている。
「咲・・・?」
「私・・・。
航生を苦しめることでしか
航生に愛してもらうこと
できないみたい・・・。
バカみたいだよね」
「咲?
どーしたの?」
「うんん。
なんでもない。
きにしないで」
そういう咲の目は死んでる。
何も見えていないみたいに
真っ暗な気がする・・・。
咲がおかしい・・・。
いつもの咲じゃない。
大輔・・・。
やっぱり大輔が言ったこと
ビンゴだったね・・・。
咲を変えることは
きっと航生君しかいない。
航生君
咲のことよろしくね・・・。