A quirk of fate
そう言って私が身を
投げ出そうとしたとき
彼は私を抱きしめた。
「やめろ・・・」
「離して!離してよ!」
そう言ってもがく私を
彼は離さない・・・。
「もう大切な人を
失うことだけはしたくない・・・。
頼むよ・・・。
頼むから、死なないでくれよ」
そう言って彼は泣いた・・・。
「優香さんのとこ行くんでしょ?
だったら離して!!」
「行かないよ!
行かないから!」
「航生・・・
ホントに?」
「あぁ・・・。
だから死ぬなんて
いわないでくれよ!」
「じゃあ
一生私のそばにいてくれる?」
「あぁ・・・」