A quirk of fate
[大輔side]
公園について俺らはベンチに座った。
そして俺は意を決して
加奈にすべてを話すことにした。
「加奈・・・。
俺さ・・・。
実は、加奈にウソついてたんだ」
「えっ?」
「加奈は滝本財閥って知ってるか?」
「うん。あの有名な?」
「あぁ。
俺はあの滝本財閥
滝本勘三郎の息子だ」
「えっ?それほんと?」
「あぁ。
俺は超お金持ちの
お坊ちゃまってことだ」
「・・・」
「そして俺は近々ある人と結婚する」
「えっ?うそ!?
そんな・・・。
大輔のこと信じてたのに!」
「違う!加奈!
聞いてくれ!!」
「何を!?
これ以上何を聞けばいいの!?
大輔がお坊ちゃま!?
あの滝本財閥の!?
滝本勘三郎の息子!?」
「あぁ。そうだ」
「うそだ・・・。
今私頭の中ぐちゃぐちゃ・・・」
「俺が悪いんだ・・・。
こんないっぱいいっぺんにごめんな?
でもどうしても聞いてほしいんだ!
じゃないと手遅れになるんだよ!」
「手遅れ?」
「あぁ。俺の結婚相手は千葉優香さん」
「千葉って・・・あの有名な?」