A quirk of fate
「わかってる。
でもこのままほっておいても
何も始まらない・・・。
このままじゃ航生も優香も咲も俺も
みんなが後悔すると思う。
航生は今でも優香が好きだ。
優香も航生が好きだ。
この二人が一緒にならなくて
どーすんだよ・・・!
優香と航生。
二人は運命なんだ。
咲の入る隙間はないんだよ。
お互いずっと想いあってる。
そして加奈・・・。
俺も加奈を愛してるんだ」
「・・・大輔・・・っ」
「俺には加奈しかいない。
加奈以外なんて考えられないんだ!
優香と結婚・・・?
そんなの俺が認めるわけない!
だから加奈・・・。
俺を信じてほしい。
信じてついてきてほしい・・・。
ダメか・・・?」
「少しだけ・・・
少しだけ考える時間くれる?」
「あぁ」
「ごめんね・・・」
「加奈は悪くないから。
全部・・・俺が悪いんだ。
いきなり来てごめんな?
もし明日来てくれるなら
10時にいつものメンバーを連れて
ここに来てくれ・・・」
そう言って
俺の家を記してある地図を渡した。
加奈・・・。
ごめんな。ほんとにごめんな。
俺は罪悪感を抱きながら
公園を去った・・・。