A quirk of fate
俺は耐えられなくたって口を開いた。
「いいかげんにしろよ!
そんな言い合いしてる間に
優香は死んじまうかも
しれないんだぞ!自分の
娘の命と自分の名誉
どっちが大事なんだよ!?
榊さん、早く電話を!」
「はい!」
それでも千葉は
「やめろ!!電話をするな!」
と抵抗する。
「・・・・・ょ」
倒れていた優香が苦しそうに
口を開いた・・・・・。
「優香?どーしたんだ?」
俺は優香を抱きしめた。
「航生、もう・・いい、ょ。
私は・・もう、だめ、だから」
「優香!
何言ってんだよ!!
生きろ!俺と一緒に!」