A quirk of fate



航生に会えてよかったよ。



航生と過ごした日々を忘れない。




最後に航生の腕の中に
いられたことだけで充分だよ。

心残りなんてないから。



でも。
最後に一つだけ・・・。

私のわがまま聞いてくれる?


「航生・・・わら、って?
 あい・・して、るって・・・言って?」



そして彼は泣きながら
満面の笑みを浮かべてこう言った。


『優香、世界で一番愛してる』

って。















航生。

なんか眠たくなってきちゃった。



そろそろなのかな・・・。



航生。

私も・・・・。




「わた、しも・・・あい、し・・・てる」


< 176 / 187 >

この作品をシェア

pagetop