A quirk of fate






「はぁースッキリした」

「それはよかった。
 でも俺のシャツびしょびしょ・・・」

「そ、それは、あんたが
 泣いていいって言ったからでしょ!」

「あんたって誰?
 俺にはちゃんとした名前があんだけど?」

「本山・・君が?」

「俺、航生って呼べって言ったんだけど?」

「こ、こう、航生が言ったから!」




「ふふっ・・・」
こんな優香がかわいくて・・・。


「はははっ!」
俺は大笑いした。



「な、なんで笑うのよ!」

「優香、かわいーなと思ってさ・・・」

「なんか航生じゃないみたい・・・」






そりゃあ・・・。

「優香が好きだからじゃね?」






そういうと彼女は
真っ赤な顔をして言った。



「航生なんて・・・嫌い!」

「あっそ・・・。
 なぁ、優香・・・。
 俺と付き合って?」

「・・・3日」

「えっ?」

「3日だけ時間ちょうだい?」

「・・・わかった。
 俺、待ってるからさ」

「うん。
 ありがとう」









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