A quirk of fate
[A quirk of fate]
[航生side]
”優香へ”
元気か?
優香がいなくなってから
もう五年たったんだぞ?
早いよな・・・。
俺は今でも優香のことを
忘れられないでいるんだ。
いや。
むしろ忘れたくなんてない。
今でも優香のことは鮮明に
はっきり覚えている。
あの愛しい声。
もう一度その声で俺の名を
呼んでくれないか?
その温かいぬくもり。
もう一度俺を抱きしめて
その温かいぬくもりを
感じさせてくれないか?
その優しい笑顔。
もう一度俺を笑わせてくれよ。
今すぐに
会いに来てくれよ・・・。
でも、無理なんだよな。
俺のそばにはもう優香はいない。
でもな。
俺はいつも思ってんだ。