A quirk of fate
「航生!
遅くなってごめんね」
「別にいいよ。
それよりさ、どこ行く?」
「う~ん。
遊園地いこっ!」
「遊園地!?
まぁたまにはいいかもな」
「よっし!
じゃあレッツゴー!!!」
そういって
彼女は歩き出した。
彼女の背中は小さくてよく今まで一人で
何もかも背負ってきたな・・・
よく耐えられたな・・・
と思うと俺は無意識のうちに
彼女を抱きしめていた。
「航生?どーしたの!?」
「なんでもねぇーよ」
「じゃあ早く離れてよ!
みんな見てるから!///」
どうやら優香は人目を気にするみたいだ。
それなら・・・
・・・・チュッ。
「航生!///」
「さっ!行くぞ!」
俺は優香の手を握って歩き出した。
優香は顔を真っ赤にして
俺についてきている。
そんな優香が『かわいい』
と思っている俺は相当重症らしい・・・。
遊園地について真っ先に行ったのは
・・・・・お化け屋敷。
「航生?
ほんとに入るの・・・?」
「おぅ。怖いか?」
「こ、怖くなんかないよ!!」
「ウソつけ。
素直になれよ」
「ほ、ほんとに怖くないし!」
「んじゃあ、行きますか」
「う、うん・・・」