A quirk of fate




そういって涙を流しながら
教えてくれた優香を俺はただ
抱きしめることしかできなかった。









なんて言えばいいんだろう。





どうすれば優香の心の傷が
癒えるんだろう。






俺には何ができるのだろう。










未熟な俺には優香に
手を差し伸べることさえもできない。




なにもできない自分が腹立たしくて
同時に悔しさも込み上げてきた。







優香。

助けてあげれなくてごめんな。
< 34 / 187 >

この作品をシェア

pagetop