A quirk of fate
『優香・・・。
早く戻ってこい。
いつまで待たせる気だ?』
「言ったはずです。
私の誕生日には必ず戻ると」
『それが過ぎたら本当に
戻ってくるんだな?』
「はい。
そのつもりです」
『戻って来なかったら
どうなるかわかっているだろーな?』
「わかっています」
『いいだろう。
それじゃあまた電話する』
そういって電話を切られた。
「はぁ・・・」
ため息が止まらない。
あと二か月。
あと二か月で私の幸せは
泡のように消えていく・・・。
そう思ったら涙が出てきた・・・。
「航生・・・。
助けて・・・。
助けてよっ!!」
そういって私はその場に泣き崩れた。