A quirk of fate
Pray
[航生side]
今、俺はどこにいるのかわからない。
真っ白な世界に閉じ込められている。
目の前には優香がいるんだ。
でも・・・
手を伸ばしても届かない。
『航生・・・今までありがとう』
そういって彼女は
どんどん、どんどん遠ざかっていく。
「優香!待てよ!!」
俺はそういって
優香を追いかけようとした。
が・・・。
足が一歩も動かないんだ。
優香が消えた瞬間に
それが途切れてしまった。