A quirk of fate
しばらくして
落ち着いた私は立ち上がって
海に向かって叫んだ。
「航生のばかーーーーーーー!」
すると
「なんで俺がバカなんだよーーー!」
って航生も一緒に叫んだ。
「私に優しすぎるのーーーーー!」
そう叫んだ瞬間
後ろから抱きしめられた。
そして航生が私の耳元で
そっとつぶやいたの・・・。
『俺が優しいのは優香にだけだ』って。
そういって航生はまたキスしてきた。
左ななめ上から降ってくるキス・・。
いつものように
優しくて甘いキスじゃない。
とても激しくて
私はついていくのが必死だった。
いつのまにか
私は航生のほうに向かされていて
腰を支えてもらっていた。
腰の力が抜けていく・・・。
「あっ・・・んっ・・!」
時おり漏れる私の声が
どんどん航生を激しくさせた。