A quirk of fate


たどり着いたのは川原。

「何で川原なんだ?」

「前に言ったでしょ?
 航生と私は川と海だって。
 こういう運命何だって。
 だからここまで来たんだよ」

「でもここで何すんの?」

「いいから。まず寝転んで。
 空がキレイだよ」

なんて言うから俺も寝転んだ。

すると突然
優香が俺の名を呼んだ。

「航生?」

「ん?」

「愛してるよ」

「俺も愛してるよ」

「ねぇ…抱きしめて?」

「えっ?」

「早く」

そう急かす優香を俺は抱きしめた。

彼女の体は本当に細くて
すっぽり俺の腕の中に収まった。

「航生…ありがとう」

「おぅ」


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