密フェチ†NUDE-ヌード
「…ゆう、じ?」
そこに居たのは確かに雄司だったけど…
無精ひげを剃り、髪をセットし、ハイブランドのスーツを着こなした姿はまるでファッション雑誌から抜け出したモデルのよう---
「まひろ、綺麗だ…」
雄司は私の全身に視線を這わせた後、手を取って腕の中に抱き寄せた。
「行くぞ」
「え、…」
呆然とする私の肩を抱いて、雄司は会場内を足早に横切る。
ざわめいていたパーティー会場が静まり、痛いほどの視線を浴びるのを感じた。
「ちょっ、と、ゆう、じ、どこ、行くのよ?」
足をもつれさせながら、雄司に引きずられるようにして歩き、
「上に部屋を取ってある」
エレベーターに押し込められた。