消えぬ想い

chapter14 心

今日は、終業式。

明日から、夏休みか。

受験勉強しないとか・・・。

もう、矢野に頼ってらんないね・・・。

「―――え~ということで、有意義な夏休みにしてください」

そんなことを考えていたら、終業式なんて終わっていた

あ。

終会だ。

夏休み前の最後の矢野か。

「じゃぁ、3年生から、教室に戻ってください」

つうか、フツー3年って1階じゃないの?

3回とかありえない。

階段何段登るんだよ・・・。

「ホント。フツー3年は、1階だっつーの!!」

「なんで・・・。超能力?」

「なんでもクソもないって。ちょーつぶやいてたじゃんww」

嘘・・・。

そんな人だったっけ?

「否、羽菜の聞き間違いだ。うん。」

「あ、聞いたのうちだけじゃないよ。」

「あたしも聞いてましたよ」

「葵!?」

嘘・・・・。


うそやん

―――――ガラガラ

「じゃぁ、終会はじめるぞ」

「起立・気をつけ・礼」

「「「お願いします」」」

「はい。じゃぁ、夏休みの、勉強の取り組み方で今後の入試結果が変わるから、気を抜かいように。それと・・・―――――――――――」

話かぶってんじゃんか

言うことないなら、さっさと終わらせろよ

勉強が―――――。

「最後に、神原は、終会終了後、俺んとこ来い」

「神原?」

「あ、はい」

めんど。

どうせ、

どうせ・・・。
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