消えぬ想い

chapter3 告白

彼女が居ると知っても

悲しみはなかった。

ただ。強い嫉妬心を覚えた。

見たことも、喋ったこともない矢野の彼女に嫉妬して、気がついたら、食欲はなくなり
痩せていた。
周りからも「結衣痩せたねー」って言われることが多かった。。。

そんなことに気がついたのか
同じ部活のTb担当の小島優奈(コジマユウナ)に言われた。

「結衣さ、矢野に手紙書いて、渡しちゃえ!」

「はぇぇ?えッいやいやいや?無理だし!」

「いやーでも行ったほうが楽になると思うよ?」

「まぁ・・・。そうだけど、うち渡せないし」

「じゃぁ、書いてくるだけ書いてきて、渡すか渡さないは明日決めよ?」

「うん、、、じゃぁ」

なんて、笑ってたけど
その時は。笑う暇なんてなかった。
ホントに渡すとは知らず、冗談半分で書いてきた手紙。

まさか...
ほんとに渡されるなんて知る由もなかった。

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