5センチ
自分の長い髪を片手で軽く抑えたまま、あなたとの距離を縮めていく。



髪を撫でる静かな風を肌で感じ、

心地よさげな小さな寝息を唇で感じる。


『その手を私の頭に回して、髪を掻き分けて、ゆっくりと時間をかけて―――』



触れそうで触れないこの距離に、私はいつも欲情してる。



――――あと5センチ




その最後の5センチは、あなたが埋めて。ゼロにして。




< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

姉の身代わりでお見合いしたら、激甘CEOの執着愛に火がつきました
  • 書籍化作品
宇佐木/著

総文字数/127,463

恋愛(オフィスラブ)66ページ

表紙を見る
BIRD KISSーアトラクティブなパイロットと運命の恋ー
[原題]BIRD KISS―アトラクティブなパイロットと運命の恋―
宇佐木/著

総文字数/111,175

恋愛(純愛)166ページ

表紙を見る
双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
  • 書籍化作品
[原題]二年後の最愛
宇佐木/著

総文字数/114,864

恋愛(純愛)119ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop