あの今でも味を思い出すと嘔吐したくなるような、あの飲んだ後に変な苦い感触を喉に残す日本酒を無理して一人で飲んだ後から記憶が飛び飛びになり、そして完全に失っている。
 

 完全なる悪酔いである。
 
 徐々に意識がしっかりしてくると、妙な吐き気と、頭を巨大な針で何度も刺されたような頭痛が俺を襲う。

そして俺の頭は激痛を引き起こしながらも、今日の講義の時刻を検索していた。
 

 とりあえず俺は腕を伸ばし、テレビをつける。ちょうどニュース番組のチャンネルにテレビの画面は設定してあった。
 

 俺はまず、画面右上に表示されている時刻を見た。
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