夢
七章　結合
ハッと目が覚めた。

ここは･･････そうだ。ここは浩介の家だ。いつの間にか寝てしまったんだ。、しかし、

さっき私は車にひかれたはず。ではこれは夢の中なのか。

待てよ。と言う事は、現実の自分は今どうなっているんだ？

とたんに顔が青ざめる。私は横になっている浩介のポケットからバイクのキーを奪い取って駆け出し、バイクにエンジンをかけまたがった。

そうだ。今私の夢の中でコントロールしているこの男に車でひかれた。

バイクを飛ばして約二時間で私のアパートへ到着した。乗り捨てるようにバイクを横にしたまま、アパートの階段を上り、私の部屋の前に立ちった。ドアをノックした。

「横山さん！横山さん！いますか？いるんだったら、出てきてください！」
　
反応がない。私はますます動揺し、周りの住民にも聞えるような大声で叫ぶ。

「横山さん！！横山さん！！！お願いだから出てきてくれよ！！！」

「おい。あなたなにをしているんですか」
　
その声に私は叫ぶのを辞め、横を振り向く。そこにはまゆをひそめてこちらを見る、パジャマ姿の管理人の宮本がいた。
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表紙・目次

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