甘く優しく、触れて。
甘くて優しい彼。




「んっ……」


ふと、目が覚めた。


あれっ、なんだろう?

隣から聞こえる規則正しい寝息に頬を緩ませつつも、温もりを感じる“そこ”に視線を移す。


「あ……」


繋いでくれたんだ。


今日は日曜日。

家族はみんな出払っていて暇だったからいっくんの家に遊びに来た。

少しのおしゃべりを楽しんだあと、春の暖かな日差しに誘われるようにお昼寝モードになり…… 今に至る。




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