年下の人
家でまったりと寛いでいたある晩の事。

不意に来客を告げる音が鳴り渡る。

誰だろう?と思いつつも扉を開けると、そこには忘れたくても忘れられない愛しい人。

「伸ちゃん……」

「紗織姉、無用心だろ?確認もせずいきなり開けたらダメだよ?」

その時のあたしは、かなりマヌケた顔をしてたと思う。

伸ちゃんはスーツを着て微笑んでた。

「中入っても?」

「えぇ、どうぞ」

部屋に招き入れて、お茶を出す。
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