ここより立ち入り禁止

「わーい!!」


後ろから抱きついて、その背中に頬を押し付けて好き好きと首を左右に動かす。


「後ろからかよっ!!」


彼の反論は、この際しかと無視を決め込んで。



「だって、好きなんだもん」

「パーカーがだろ?」

「うん!!」


力強く頷く私に、彼が脱力したように頭を垂れた。


それにね――。


< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop