君に贈る恋のうた。
部屋の端に腕を組みながら立ってる。
こっちを見てる。
加賀っちが俺を睨んでる。
うーん。
怒らせちゃったかな。
とびきりの作り笑顔で記者を見上げると、顔を赤くして小さな声で「……はい」と言った。
「では最後に、」
やっと終わりが見えたインタビュー。
実際は1時間程だったのに、倍以上の時間が過ぎたように感じる。
「好みの女性のタイプをおしえてください」
聞かれる質問。
返答は決まってるんだ。