君に贈る恋のうた。
鏡を見ると髪はボサボサで、少し寝癖がついている。
急いでとかすけど、寝癖が直らない。
仕方ないので、巻いて隠すことにした。
コテを温めている間にメイクを…なんてしているとあっという間に30分が経過していて、
簡単にメイクを終わらせて、髪を一生懸命巻いているとゆづが洗面所まで来た。
「杏璃~」
『ゆづ…間に合わないよ』
「あ、髪巻いてんだ?」
『…うん』
「ふわふわしてて可愛い。 俺、杏璃の髪好きだわ」
側まできて、巻いたばかりの髪をくるくると指に巻き付けて遊ぶゆづと、顔を真っ赤にしたあたし。