君に贈る恋のうた。




もしかしなくてもその通りで、予想は見事に的中。



入口の扉の前にも、さっきと同じスーツを着た人が立っていて、



「いらっしゃいませ。」




お店の扉を開けた。





『ねぇ、ゆづ』



「ん?」



『ここ、大丈夫なの?』



「何が?」



『あたしもっと安いところで……』



「杏璃は金の心配なんかしなくていーの」




上機嫌なゆづはニコニコ笑って軽く返事をするけどあたしはワタワタしてて、





「急に悪いんだけど、一番奥の個室あいてる?」



「ユツキ様、お久しぶりです。 いらっしゃいませ。」



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