君に贈る恋のうた。
彼女の手によってくしゃくしゃと掻き回される髪。
なんだかとても気持ちいい。
膝にいる彼女をぎゅっと抱き締める。
「何か嫌なことでもあったの、ゆづ?」
『…ん』
「そう…大丈夫?」
『うん。でもちょっと充電する』
「ふふっ、なにそれ」
何も言わなくても、嫌なことがあったの?とわかってくれる彼女に、俺は一生敵わない。
さっきまでのイライラや、ぐちゃぐちゃした感情はどこかに消えてった。
単純かも知れないけど、彼女しか俺を癒せない。