君に贈る恋のうた。
あの日からあたしはゆづだけを支えに生きてきた。
いつだって今だってあたしのここにいる理由は、ゆづだから。
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「ーーーりちゃん!杏璃ちゃん!」
うっすらと目を開けると、アップの加賀さんがいた。
「起こしちゃってごめんね?ついたよー」
『あ…すいません!寝ちゃって……ありがとうございました。』
車から降りると、前には高級マンション。
オートロックで、設備もバッチリ、トップアーティストのユツキには必要不可欠な部屋。
「玄関の前まで送ることになってるから、ついてくねー」
『あ、はい…』
ゆづは心配性。
このくらいの距離は平気なんだけどな。
部屋に入って、早速グラタン作りに取りかかった。