君に贈る恋のうた。
程なくして、シャワーの音が聴こえてきた。
あたしは、ボスン、と音をたててソファーに座り込んだ。
ぐるぐるといろんなことを考えて、そんな自分が嫌になる。
今日帰って来るのが遅かったのは女の子といたからなのか、とか。
マイナスなことばかりが頭に浮かんでは消えていく。
ゆづは仕事をして、疲れて帰って来たと言うのに、そんな詮索をしてしまう自分がいる。
昔だって、今だって、
あたしは自分に自信なんか持てない。
目からは涙がぽろぽろと溢れた。