君に贈る恋のうた。








最高に癒される。



少し微笑みながら茶碗を差し出してくる杏璃。


ご飯に味噌汁、卵焼きに焼き魚。日本の朝食だ。しかもかなり旨い。





『…ん、旨い』



「本当?」



『ああ』



「…卵焼き、ちょっと失敗した」






いじけて言う杏璃が可愛くて、ははっと笑ってしまう。


それに更に拗ねてしまった彼女。



朝から温かい空気が流れて、今日は仕事がはかどりそうだと思ったのに。

現実はそうもいかない訳で。



< 49 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop